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ごにょごにょ
小説とか日ごろの雑記を投げっぱなしにしてるブログ。 妄想全開(何
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時間つぶし、暇つぶし(東方SS
ツイッター上で会話文のリクエストを受け付けたところ。
「天子と輝夜。暇を持て余した貴人達の地上をめぐる雑談。」
というリクエストをもらったのでババババッと書いてみた。


なんだろう、読むんじゃない感じるんだ、みたいな感じ。
でもまぁ、こういう投げっぱなしで超適当な書きなぐりもいいかな―とかなんとか。


輝夜とか天子とか書く気もないキャラを想像しなおしたりすると結構面白かったです。特に天子。
まぁ、色々勉強になりましたし楽しかったです、リクエストしてくださったスクナビコナさんに感謝。



「粗茶ですが、どうぞ」

 永遠亭のおくのおく。主である蓬莱山輝夜は客を迎え、茶を振るまっていた。
 湯を沸かし、茶を点て、振る舞う――どの動作も輝夜のそれは洗練されきっていて、容姿も相まって情緒すら感じさせる。

「あ、どうも。いただくわ」

 客人は振る舞われたお茶を片手で持つと、ゴクゴクと喉を鳴らして飲み干した。

「天人には作法みたいなものは無いのかしら?――いいえ、失礼天人くずれでしたわね」

 裾を口元に手をあててあらあら、と輝夜は苦笑する。
 客人の天人くずれ、比那名居天子は片膝を立ててはん、と笑った。

「まぁ、嘘じゃないし、くずれに関してはどうこう言うつもりはないけれど。客人の前だからって見栄を
張りすぎじゃないかしら?」
「あらあら、わかるかしら」

 輝夜はそう言うと、正座を崩してあぐらをかき、後ろに手をついた。作法大崩壊である。

「確かに精錬されていたが気持ちが入って無さ過ぎるよ」

 正式に招待されていたら要石で殴ってる、と天子は右手の要石を投げる素振りを見せた。殴る寸前だったのかもしれない。

「どうせ、暇つぶしの一巻なんでしょう?」

 天子に指摘されて、そうね、と観念したように呟く。

「茶道、華道、剣道、柔道――とりあえず道は全ていったつもりだけど、暇つぶしって言うか時間つぶしにしかならなかったわ」
「よくまあ、色々手をつけるわねー、私はいつも草っぱらでゴロゴロしてたわ」」
「私の勝ちね、ゴロゴロしてるのは時間つぶしにもならない」


 指を差して指摘するが、天子はふんと鼻を鳴らす。

「たまに昼寝できたから時間は潰せたわよ、面白くもないものを無駄に極めるあなたよりはうまく時間をつぶしてると思うけど?」

 天子の反撃に切り返そうと思って口を開けた輝夜だったが、

「……まぁ、お互い納得して時間つぶせてるならなんでもいいわね」
「納得なんか微塵もしてないけど」


 天子が眉を潜める、言った輝夜も「私も全然納得してないけどね」と嗤った。

「それで何の用で、ここに来たんでしたっけ」

 唐突に輝夜は本題に入る。

「んー、あんたんとこのウサギに誘われたから?」
「あぁ、暇つぶしってことね」
「そういうこと」
「また暇つぶしにもならない所を選ぶのね、地上にはもっと楽しい所はたくさんあるわよ?」
「例えば?」
「神社かしら」
「えー、じんじゃあ?」
「あら、一度はぶっ壊したのにえらい嫌がりようね」


 いやぁ、と口ごもってポリポリと頭をかく天子。

「我ながら酷い事をしたと少しおもいました、まる」
「天人ってのはもっと我がままだと思ったけど。あ、そうか天人くずれだったわね」


 ポン、と手を叩いた輝夜。あまり誉められてる気がしない、と天子。

「微妙に気まずい」
「それでも行くことをオススメするわ。あそこは時が動く場所だから」
「ん? 時を操るのはメイドじゃあ」


 輝夜は頭を横に振る。

「そういうことではないわ。時間つぶしに最適ってこと」
「何か楽しいことでもあるの?決闘なんてのはどこでもできると思うけど」
「そうね、決闘とお昼寝、とまずいお茶が出ることかしら」
「だめじゃん」


 天子即答。

「だめじゃない」

 輝夜も即答。

「なにが?」

 よくわからない、と眉を潜める天子。
 輝夜はどっこいしょ、と正座をした。

「私もここで異変を起こしたことがあったのよ。勿論巫女にコテンパンにされたんだけど、あの時から私の時間は針を刻み始めた」

 天子もなんとなく正座をしてみる。

「暇つぶしをしているのか、していないのか。時間つぶしをしているのか、していないのか、それすらよくわからなかった時があった」
「……」
「でも今は暇つぶししている、という感覚はある」
「なるほど」


 天子は解ったよ、と不敵な笑みを浮かべて立ち上がる。

「つまりここより楽しいってことね」
「そう、そういうこと――イナバ!」


 パンパンと、手を叩くとスススッと鈴仙が出現する。
 どうしましたか?と首をかしげる鈴仙。

「お客様を博麗神社までお送りしてあげなさい」
「えぇ? 私がですか? 神社はちょっと苦手で……」
「何言ってんの、さっさと連れて行きなさいよ」


 そう言って首根っこを掴むのは天子。
 天子はそのまま鈴仙の脇を抱きかかえると部屋を出ようとした。
 なにするんですかー!と抵抗する鈴仙だが、天人の力からウサギが逃れるすべはないようだった。

「ここらでお暇させてもらうわ」
「いってらっしゃい。天人さん、また来る?」
「そうね」


 そう言って天子は振り向く、鈴仙は天子の脇でじたばたしている。

「あんたが思ってるよりは意外と暇つぶし向きだったね」
「それはそれはありがとうございました」


 輝夜はにっこりと笑うのであった。


おしまい
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