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ごにょごにょ
小説とか日ごろの雑記を投げっぱなしにしてるブログ。 妄想全開(何
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れ、れ、れじあー。
豚得さん。
なんかもう適当でいいよね。

「ふぁぁ……」
 キノガッサのセリエは大きな欠伸をかいていた。
 今日は学園の始業式、割と真面目な学生である彼も今日ばかりは寝ぼけ眼だ。
「眠いなあ――っと!」
 と、そこへ後ろからドンと押された、突然の事で前につんのめるが踏ん張り後ろを向く。
 そこには笑顔全開のリザードが仁王立ちしていた。
「いよう! 久しぶりだなセリエ!」
「一昨日、お前の家で宿題を手伝っていたんだけど? レクサス?」
「まままま、細かい事は気にするなって」
 細かいつもりは毛頭ないセリエであったが、いつもの事だと流す事にして隣を歩く事にした。
 彼はレクサス、セリエとは昔なじみだ。
 スポーツはあらかた万能だが勉強は最悪、まあよくいる脳筋さんである。
「しかし、レクサス。お前が始業式からテンション高いとか不思議だな」
「おいおいセリエ、聞いてないのか?」
「何が?」
「今日は転校生が来るんだよ! しかもうちのクラスに、女の子が!」
「あ、そういうことか」
 セリエは苦笑した。
 何を隠そうレクサスという男、部類の女好きなのであった。
 しかし女の子にはいつもフラれていて、最近ではもうアタックしてない女の子が園内にいないんじゃないかという噂も流れている。
「顔立ちはいいから黙ってればそこそこなんだけどな」
「へ?」
「いや、何でもない。まあ、楽しみだねー」
「だろだろ? よし、じゃあはやくいこうぜ!」
「うおぅ」
 セリエはレクサスに腕を掴まれ、引きずりながら教室へと向かっていくのであった。


――――――


「レジアイスのサラです、よろしくお願いします――趣味は……」
 転校生のサラの自己紹介は淡々と終わった。
 細い声で、終始照れくさそうにしている仕草がクラスの男子のハートを射抜いたのか、既に彼女の席は男でいっぱいだ。
 勿論輪の中にはレクサスもいる、追撃連続突撃と複数スキルを持つ彼はおおよそ最初に話しかける事ができる。
「サラちゃん、どこから来たの?」
「あ、あの……さっきいいました」
「あ、そうだった。じゃあ、サラちゃん、趣味は?」
「あ、あの……さっきいいました」
「あ、そうだった。じゃあ、サラちゃ―――たわばっ!」
 レクサスがしょうもない質問を重ねるに見かねて横にいたムウマージがずつきを食らわせた。
「サラさんが困ってるだろ、このバカトカゲがっ! ほら他の男共もサラさんが困ってるだろう、散れ散れ」
 しょうがないなー、まあそろそろ授業だしなー、と散っていく男たち。
「あ、ありがとうございました……」
「いやいや、こまってそうだったからね……この突っ伏してるトカゲには気をつけてくださいよ」
 レクサスのしっぽを掴み、自分の席に戻っていこうとする。
「あ、あの……お名前は?」
「あぁ、言うの忘れてた。アンドリュー・ハインリヒだ」
「アンドリューさんですね、ありがとうございました」
「いやなに、大したことじゃないよ」
 そんなアンドリューの活躍と次の授業の体育により一旦サラを渦巻く騒動は幕を閉じる事になったのであった。



――――


 今日の体育の授業は野球、近年人気のスポーツだ。
 レクサスは野球部員でここでアピールせずにどこでアピールという所なのだが、どうにも納得がいかないという表情だ。
 一通り基礎練習を終えて練習試合が始まってベンチに座ってもまだ暗い。
 セリエは見かねて声をかけた。
 「なんだレクサス、すっかり落ち込んでるね」
 「せっかくの野球なんだしもっと楽しもうぜー、野球部員?」
 そしてアンドリューも声をかけてきた。
 「てめー、お前のせいでサラちゃんの好感度が上がらなかったじゃないか!」
 「ふふん、君に猶予はあったはずだろう? それまでに心を掴めなかった君が悪い」
 何を隠そうこのアンドリューもレクサスと同じぐらい女好きなのであった。
 そして当然のごとくサラを狙っているのである。
 「ちくしょー! だがな、こっからはお前の出番一つも無いからな!」
 「弱者は吠えてるといいさ――おっと、俺の打席だ」
 「おい、こら! まて!」
 「待てと、言われて待つ奴があるか。それにサラちゃんが見てるからな、お前みたいな野郎と話してる暇はほとんどないんだよ」
 「なにィ?」
 と、レクサスはベンチの外を覗く――と、少し遠目の所に女子がソフトボールをしているのが見えた。
 サラはサードについていて、丁度こちらの風景が丸見えだ。
 と、打席に入っていたアンドリューのバットから快音が聞こえた。
 綺麗なセンター前ヒットで出塁したのだ、無論サラはそれをしっかりと目撃して、アンドリューはこれ見よがしにと露骨に手を振っている。
 これで燃えないレクサスではない。
 「よーし、俺も一発かます!」
 腕をぐるぐるとまわしてベンチを出ようとする彼のしっぽをセリエは引っ張った。
 「レクサスは3番だろ。君の打順はザキくんと僕の次だ」
 「げ」
 そして今は1死――どちらかが出塁しなければレクサスには回らない。
 「うがぅ、ザキー! 絶対出ろー!」
 「えぇー?」
 ベンチの中から本番並みの声援を送るレクサス。
 しかしザキくんは運動音痴――あえなく凡退してしまう。
 ベンチ内でいわれのない暴力を受ける彼の姿はあまりにもかわいそうであった。
 「セリエ、お前絶対でろ、出なかったら縁切る」
 ひとしきり暴力を振るい終えたレクサスはネクストサークルにいるセリエに嘆願するような声をかける。
 「勝手すぎるだろ――まあ、出るけど」
 と、セリエはグッとバットを握ってバッターズサークルに入る。
 結果は四球。
 目立たずかつバトンを渡すセリエの気遣いはネクストにいるレクサスに伝わっていた。
 「よっしゃあ!」
 野球は遊びじゃねえんだよ、とばかりにぶんぶんと素振りを繰り返しバッターズボックスに入る。
 野球部で3番をはる彼が一般庶民の球を打ち返せないはずも無い。
 初球の棒球を一閃すると、ものすごいライナー性の打球が彼のバットから生み出された。
 ピンポン球のように弾けとんだ軟式のボールは外野の頭を超えて――。
 打者のレクサスも走者のアンドリューとセリエも同時に声をあげる。
 「あ――」
 球はまっすぐにサラへと向かっていた、このまま直撃したら軟式といえども流石にヤバイ。
 危ない!などと叫ぶ暇など在らず――ボールはサラに一直線に向かう。
 



 パシ



 誰もが直撃すると思ったボールはサラが咄嗟に振り向いてグローブを出したせいですっぽりと収まっていた。
 3人だけじゃない、男子全員があっけにとられていた。
 当の本人はとれたーとれたーとでも言っているのだろうか、にこやかな表情だ。
 そして腕をぐるぐるまわしはじめた――どうやらこっちに球を返してくれるようだ。
 外野の男子生徒が球をキャッチしようと駆け寄った所。
 ビュン、と白い物体が彼の顔の横をものすごいスピードで駆けていった。
 どうやらバックホームのつもりらしい、その球は寸分違わずキャッチャーの方へ向かってくる。
 ヒィ、と悲鳴にも似た声を上げて彼は球を迎え入れようとミットを差し出した。
 「ぐわああああっ」
 が、情けない声を出して体ごとふっとばされてしまった。
 そこへアンドリュー、セリエ、レクサスがホームイン、三人とも抜け目が無いところを見せつつ、吹っ飛ばされたアワレな彼とサラを互い違いに見ていた。
 三人は少しして顔を見合わせたが、あまりの出来事に言葉を発することができないでいた。
 ようやく口を開いたのはアンドリュー。
 「ちょっとぐらい変わってるからってサラちゃんの美貌は変わらない、レクサス今ぐらいのでびびってるんじゃないぞ?」
 「へ、へん、あのくらいの女の子意外といるもんだぜ? 俺には全然普通に見えた」
 セリエはジト目で二人を見比べたあと、無理に火花を散らし始める二人を引きずってベンチに引き上げるのであった。
 

 「サラちゃん、すごいのねえ! あんな返球男子生徒でもできるかどうか」
 一方サラのまわりでは今の返球を見た女子生徒がワーワーと集まっていた。
 「い、いえ、それほどでもないです。 私の姉とかもっとすごいですし……」
 「へー、サラちゃんおねえちゃんもいるんだー」
 と、こうしてうまい具合に話が弾んでいき、彼女はクラスに溶け込んでいくことになるのであった。
 

続きたくない。

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